生徒指導指導者養成研修 初日

「生徒指導指導者養成研修」が、本日から始まりました。本研修は、児童生徒の問題行動等の未然防止、早期発見・早期解決の推進のために、「喫緊の課題を解決するための理論習得及び実践的力量の向上」、「生徒指導におけるマネジメント力の向上」を図り、生徒指導を核とした学校運営を推薦できる研修指導者を養成することを目的として、前期と後期に分けて開催します。 前期である今回は、7月6日(金)までの5日間、講義・演習を行います。 http://www.nits.go.jp/training/002/003.html 1日目である本日は、まず午前に、文部科学省の松林高樹生徒指導室長による講義「生徒指導上の重要課題と対策」を行いました。午後は、関西外国語大学の新井肇教授による講義「重要課題を踏まえた生徒指導の進め方」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -いじめを認知するアンテナを張っていく 「生徒指導に関わる行政的な内容について、いじめの認知件数などの具体的な数字を示して説明していただき、大変勉強になりました。 勤務校に戻ったら、本校の『いじめ防止基本方針』について、改めて見直しを行いたいと思います。方針が形骸化することのないよう、その内容が学校の実状に即しているか、という視点で見直したいと思います。 見直しを行い、教職員にも内容を共有していくことで、『どういった行為がいじめだと考えられるのか』の共通理解を図り、いじめを認知していこうという意識をより一層高くしていきたいと思います。」 -いじめ認知への理解が進むよう、周知を図っていきたい 「いじめ問題をはじめとした、生徒指導に関わる法規などについて、より理解を深めることができました。 どういった行為が『いじめ』だと考えるかは、教員、生徒、保護者といった、それぞれの置かれている立場によって変わってくるかと思います。 「『いじめ』に当たるか否かの判断は、いじめられた児童生徒の立場に立って考える」という大原則を、生徒指導主任として教職員へ指導していきたいと思います。 また、いじめ問題は、教師が対処の仕方を誤ると、問題がより複雑化してしまう恐れもあります。 具体的にどんな場面で、どのように対処する必要があるのかを、校内研修で考えていきたいです。」 -学校に気軽に相談できるような信頼関係を築く 「子どもの問題をめぐっては、『いじめ』とはどんな行為を指すのかを含め、教師と保護者・地域・関係機関が共に学び、目標を一致させるように努め、共に取り組んで行く必要があると思います。 例えば、保護者に対しては、授業参観などの場や学校便りなども活用して、掘り起こしによっていじめの認知件数が増え、それがいじめの解決に繋がるという共通理解を図り、保護者が学校に気軽に相談できるような信頼関係を築いていきたいと思います。」 3日(火)は、「自殺予防に向けた取組」「不登校について」の講義を行います。