事務職員研修 4日目

本日は、午前に福岡教育大学の河内祥子准教授による講義・演習・協議「スクールコンプライアンスとリスクマネジメント」、午後に日本大学の末冨芳教授による講義・演習・協議「学校財務マネジメント」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -具体的な場面を想定して、事故防止への意識を高める 「河内講師の演習の中で、運動会のイラストを見て、事故に繋がりうる危険な箇所を探し、その防止策を考える、ということを行いました。 例えば、立ち入り禁止のロープに寄り掛かっている児童がいたら、杭がはずれて転倒する恐れがあるため、寄り掛かれないよう、ロープの代わりにすずらんテープを使用する、という防止策が考えられます。 また、紅白帽をゴムが首に掛かった状態で脱いでいる児童がいたら、もし引っ張られた時に、首が絞まって危険なため、紅白帽の着用の仕方についての指導を徹底する、という防止策が考えられます。 勤務校に戻ったら、ぜひ職員研修で同様の演習を行いたいと考えています。 このような、具体的な場面を想定した演習を行うことで、教職員の事故防止への意識を高め、危機管理能力の向上に繋がると思います。」 -報告・連絡・相談を心掛ける 「河内講師のお話を聞いて、リスクマネジメントの基本には、まず報連相(報告・連絡・相談)があると改めて実感しました。 事務職員は立場上、保護者からの電話を受けることがよくあります。些細なことであっても、そうした電話の内容を、きちんと伝えるべき人に伝えられるかが、非常に大事になると思います。 例えば、児童の怪我の状況についての電話を受けた時に、どの程度の怪我なのか、登校はできるのか、体育は参加できるのかなど、留意すべき事項はたくさんあります。 それらを一つ一つ丁寧に聞き取り、担任や管理職、その他の関係者にきちんと伝えることで、学校として統一した見解を持つことができ、保護者からの信頼にも繋がります。 勤務校に戻ったら、これまで以上に、より一層報連相を心掛けて、日々の職務に取り組みたいと思います。 報連相を密に行い、教職員間で情報が共有されることで、児童の細かな変化にも気付くことができ、安心や安全に繋がっていくと思います。」 -保護者の負担を減らすために、できることを模索したい 「学校内で掛かる費用について、保護者の負担が多いことについて考えさせられました。 保護者の負担が多くなりがちな学校現場の中で、事務職員にできることを模索していきたいです。 これまでも、例えば、本校の消耗品費の支出額の中で、プリンタのトナー代がその多くを占めていたので、職員のパソコンのプリンタ設定を一括でモノクロ設定にすることで、カラートナーの大幅な節約に繋がり、支出を大きく抑えることができました。減額できた分を、私費で購入していた物品の費用に充てることで、保護者の負担を減らすことができました。ちょっとした工夫が大事なのだと実感しました。 保護者の負担が減ることは、平等な教育機会の提供に繋がるだけでなく、保護者のゆとりに繋がり、最終的には子どもたちの幸せに繋がっていくと思います。」 最終日である8日は、「ケース・メソッド『マネジメントの実践』」、「研修成果の活用」、「特別講義」を行います。