カリマネ研修 初日

本日より、教諭や指導主事等256名が参加するカリキュラム・マネジメント指導者養成研修が始まりました。この研修では、カリキュラム・マネジメントを効果的に展開するための手立て、カリキュラムの自己点検・評価に関する手法等、カリキュラム・マネジメントを円滑に行うために必要な知識等を学びます。 本日は文部科学省初等中等教育局教育課程課の石田有記専門官による講義「新学習指導要領とカリキュラム・マネジメント-学習指導要領総則の記述を中心に-」と、千葉大学の天笠茂特任教授による「「カリキュラム・マネジメント」の新たな展開-新学習指導要領の告示に関わって-」を行いました。 受講者の皆さんに感想を伺いました。 「新学習指導要領について、文部科学省の講師の説明を聞くことで、再確認できてよかったです。一般の先生には、まだカリキュラム・マネジメントが浸透していないと思います。今日の説明でもカリマネは全教職員に関わるものだとあったので、学校に帰ったら、カリマネとは何かというところから校内研修を始め、自覚させていきたいです。現在教育課程の編成中なので、1時間でもカリキュラム・マネジメントの視点を取り入れた授業ができるように働きかけていきたいです。」 「グループワークの中では、カリキュラム・マネジメントをいざ取り入れようとしても、うまくいかないという話があがりました。例えば、PDCAサイクルのCに力を入れようとチェックシートを作った学校では、忙しさや意識の低下からチェック機能がだんだん甘くなり形骸化してしまったそうです。何にでも取り入れようとせず、無理のない範囲から重点項目を作ってやってみるのが大切かと思いました。また、今日の天笠講師の講義では「内部との調整」というキーワードがあがりました。学校内の理解を得て効果的な運用ができるように、カリマネの意義の説明や調整をしっかりやっていきたいです。」 「現在、教職大学院で学びながら現場での実践を行っています。教科横断的な視点からPDCAサイクルをつくり、学校の中でうまく回せたらという理想がありますが、実際は教育課程が肥大化し、先生の負担が大きくなっているのが現状です。例えば、校内研修の時間も取れず、学習指導要領総則を読み解くと言ったような基本的なことも中々できません。どうしても目先のことに囚われがちです。新しいことを取り入れるのは大切ではありますが、その分教育課程の精選をするべき時期が来ていると思います。学校に帰ったら見直しをしたいと思います。」 12日は、カリキュラム・マネジメントの事例発表と評価と改善についての講義を行います。