中堅教員研修 2日目

午前に、国立青少年教育振興機構・前理事長の田中壮一郎氏による講義「地方教育行財政制度」、午後からは、明星大学の樋口修資教授による講義「教育法規Ⅰ」を行いました。 受講者の皆さんに本日の講義の感想を伺いました。 「教育活動を行う上での大元の部分を確認でき、改めて足元を見直す機会となりました。教育に関する制度について、教職員定数やクラス規模が決定する経緯、職員の給料の決まり方、実習に関わる運営経費の流れなどについて知ることができ、これまで文言でしか捉えられなかった部分が納得感に結びつきました。 また、教育制度の充実を図り、地域の人々にいかに還元していくか、といった行政側の視点について理解が深まり、新鮮な気づきを得ることができました。自校の教員間でこれらの気づきを共有することで、今後の教育活動改善のヒントとなればと思います。」 「『地方教育行財政制度』の講義で、子供の年齢ごとに身に付けさせたい資質や能力について学び、その内容に共感しました。0歳から5歳には、人間は安心できる存在だとわからせることが大切で、6歳から10歳では、欲求を抑える力を身に付けさせ、11歳ごろからは、失敗も含めて経験することが大切、というものです。私は小学校勤務ですが、10歳前後で身に付けさせる能力にも変化があることから、小学校での指導法も年齢にあわせて変えていくことが必要であると実感しました。」 「教育法規の講義では、生徒指導における体罰の最新情報や留意点を解説いただき、教育活動を行う上で参考となりました。さらに、宗教的背景を抱える生徒に対して、無理はさせないという法的根拠による対応法を学びました。勤務校の教員にこの法的根拠に基づく対応法を伝えることで納得感を持って指導に当たってもらえると思います。また、学習指導要領は私学にも法的拘束力があることを確認しました。理解していたつもりですが、改めて学んでみて、順守しようという気持ちがわいて身が引き締まる思いがしました。」 22日は、「教育法規Ⅱ」の講義を行います。