副校長・教頭等研修 9日目

昨日に引き続き文部科学省等の助言講師をユニットに迎え、演習・協議「スクール・コンプライアンス」を行いました。 受講者の皆さんに感想を伺いました。 「全体を通して、教育活動の法的な裏付けについて文部科学省の講師にわかりやすく教えていただき、普段の教育活動をするなかで法的な視点を持っておく重要性を実感しました。たとえば、学校で事故が発生し、児童生徒が死傷した場合に、学校側はさまざまな法的責任を追及されることになります。責任が発生する場合は、過失があることが前提となりますが、過失があるというのは、注意義務を怠った場合を指します。注意義務は、予見義務だけではなく、予見したらその結果を回避するために、なんらかの措置をとる結果回避義務もあることがわかったので、予防的な措置をしっかりと行っていきたいです。自校でさっそく実践できるものとして今思いつくのは、たとえば安全管理の面で、施設に瑕疵があるかを再点検し、注意や案内の札を一枚かけておくといった取組です。法的な視点も踏まえた上で、リスクマネジメントを行っていきたいです」 「教育活動と法律の関係についてよく理解できた演習でした。この学びを、自校の教職員をはじめ地域にも伝えていきたいと思います。法律によっては、罰則が定められているものもありますし、学校事故については、注意義務を果たさないと、民事責任、刑事責任、行政責任が問われることになるので、うまく伝えられないと、『結局何もやらなければいい』という結論になることも予想されます。子供たちが安全にいきいきと過ごせる教育の場を作り支えるために法律があるということを伝えられたらと思います。」 17日は、「研修の企画・運営・評価」を行います。 ※写真=6ユニットの「6」を表しました。