事務職員研修 2日目

16日より、全国から112名の受講者を迎え「第2回事務職員研修」が始まり、20日(金)までの5日間、講義・演習を行います。 本研修は、6月に開催した第1回同様、「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(平成27年12月21日 中央教育審議会)」を受けて、一部講義を「第2回校長研修」と合同開催しています。 本日は、午前に日本女子大学の坂田仰教授による講義・演習「スクールコンプライアンスとリスクマネジメント」、午後に日本大学の末冨芳教授による講義・演習「財務マネジメントとカリキュラム・マネジメント」を行いました。 受講者のみなさんに、本日の研修の感想を伺いました。 「午前の講義では、事務職員として、学校内で頑張っている教職員を守るための予防的コンプライアンスの重要性を再認識することができました。例えば、設備の安全性については、予算などの関係上、改善は徐々にしか進められていません。講義を受けて、同じものに対しても、私たち事務職員の視点と教員の視点は異なっていることがわかりました。具体例としては、椅子がガタガタする場合、教員は『壊れてるから、新しくしようか?」というのに対し、事務職員は、椅子を調べて、ビスを締めればいいだけだった、ということがあります。 今後は教員側の視点も考えながら、幅広い視野を持って校内を点検していきたいです。」 「コンプライアンスについては、服務や財務に関する「内的なもの」は日頃から気に留めていますが、学校外の方とのかかわりに関する「外的なもの」への意識は高くありませんでした。地域の方の学校に対する認識はここ最近変わってきていて、これまでは『自分の子供が通っている学校』として捉えられていたところを、最近のデータでは、少子化の影響もあって学校と何の関わりもない方が増えています。そういう地域の方々に学校に関心をもってもらい、連携につなげるためにもこれからは、地域の方の「外的なもの」をもっと重視し、学校をとりまく「外の方」の理解を得られるようにしていきたいと思います。」 「グループの皆さんとそれぞれの所属都道府県の予算の状況を共有し合ったのですが、県ごとに違いがあり驚きました。例えば、費目の組み替えについてとても柔軟に対応できる県のお話をきいて、自分のところも同じようにできれば、教科に関する予算のような教育活動に純粋に使える予算をもっと増やせるのに、と思いました。また、今日の講義をきいて、教員とのコミュニケーションが課題だと感じました。なぜなら、教科に関する予算の要望は多くない現状の分析が不十分であり、予算はどうしても緊急で要求の強い部分に流れがちになるため、要望を出しても無駄だと思って出さないのか、本当に要望がないのか、わからないというのが本音です。今後は、教員とコミュニケーションを密にとることで、教科に関する予算のような教育活動に純粋に使える予算を確保できる流れを考えていきたいです。」 18日の事務職員研修では、「地域とともにある学校を推進する学校運営事務」および「教育委員会と連携した業務改善」の講義・演習を行います。