食育研修 最終日

10日から4日間の日程で行った食育指導者養成研修が本日終了し、141名が修了証書を手にしました。 最終日となる本日は、「食に関する指導例」の発表と、文部科学省の横嶋剛食育調査官による講義「食育を推進するための指導者として」を行いました。 受講者のみなさんに感想を伺いました。 「特別活動の小泉雅彦講師の講評を聞いて、今まで自分は授業の内容を詰め込み過ぎていると気づかされました。授業内容を精選し、少ない項目でも生徒の興味関心を引き出し、確実に理解させるのがよい授業であるという言葉に目が覚めるような思いでした。授業の目標を明確化し、それに必要なことをシンプルにまとめることを心掛けたいです。また、生徒の自己決定を大切にするということも普段忘れがちだと分かりました。栄養教諭として出先で授業を行った時に、最後に集めたプリントを確認せず担任の先生に渡して終わってしまうことがありました。これからは生徒が授業で何を考え、どんな結論を出したかしっかり見直すようにし、次の授業作りにつなげていきたいです。」 「各部会の指導案はとても勉強になりました。特に、「総合的な学習の時間」部会の代表班が示した「探求のスパイラル」という考え方が良かったです。課題設定→情報収集→整理・分析→まとめ・表現というサイクルで完結させずに、まとめ・表現から次の課題を洗い出し設定していくというのは見習わなければと思いました。課題設定ならウェビングマップ、情報収集なら地域人材の活用といったように段階に合った手法や、野菜の栽培や料理などの実践事例もたくさん学べました。来年、県の食育研修で発表をする予定なので、本研修で学んだことをしっかり地域に伝えていきたいと思います。」 「指導案検討では、様々な職種の人と意見を交換することができました。私は栄養教諭なので、指導案を作成するときに食育に特化しがちですが、指導主事や教諭などの観点や重点の置き方の違いはとても勉強になりました。発表の中では、減塩による生活習慣病予防の指導案が素晴らしかったです。空気を少量入れた風船を健康な血管に、張り詰めた風船を高血圧の血管に見立てて柔らかさを比べさせたり、家の味噌汁を調べさせたりと、子供の興味を引く工夫がありました。風船の実験に説得力がありすぐにでも真似したいと思いました。その他にも食に関する教材について、様々な地域の事例を収集することができました。例えば伝統野菜を栽培、おやつの実態調査、出汁による味の違い調査など、やってみたいものがたくさんありました。」 16日からは第2回校長研修と第2回事務職員研修が始まります。