健康教育研修 3日目

午前から午後の前半までは、昨日に引き続き「①保健教育の在り方」「②学校保健マネジメント」「③保健管理の在り方」の部会ごとに、講義・演習を行いました。また午後の後半からは、大阪府済生会中津病院 感染管理室の安井良則室長による「学校における感染症対策の在り方」の講義・演習に取り組みました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「子供たちに、いかに自分の問題として捉えてもらうか、が大事だと感じました。教師側が『これを身につけさせたい』と思っても、一方通行ではなかなか伝わらない部分もあります。子供たちの生活に密着した課題を提示し、すぐにでも自分の生活に活かせるような、実感を伴った理解がとても重要だと思いました。例えば『生活習慣病予防』であれば、いきなりがんの話をするよりは、毎日の食事を振り返らせるなど、身近な切り口から学習させることで、子供たちが自分の問題として捉えやすいと感じました。」 「演習を通じて、『ジグソー法』という指導法を学びました。『ジグソー法』とは、まず同じ課題を持った人同士で集まって調べ学習をし、その後違う課題の人同士で新たなグループを作り、それぞれが調べたことを持ち寄って共通理解を図る、という手法です。ぜひ自分の学校でも、保健指導の授業でこの手法を取り入れたいと思います。ジグソー法を行うことで、自分の課題について考えを深めることができ、また『どうしたらみんなにうまく伝えられるだろう』と考えることで、考える面白さを味わわせることができると思います。」 「演習で行った事例検討が、大変勉強になりました。コーディネーターの役割を知り、それを踏まえた上で、限られた時間内に合意形成を図ることを目的として行いました。実際にやってみて、コーディネーター次第で、短時間で効率的に具体的な意見をたくさん出せることを実感できました。自分の学校に戻ったら、今回学んだことを踏まえて、実際に職員研修で事例検討の仕方を行ってみたいと思います。効果的な事例検討を行うことで、それぞれの立場を踏まえた見通しが持てるのはもちろんのこと、職員同士が一体感を持って事例に取り組めると思います。」 22日は「A.学校における救急処置に関する研修の在り方」「B.児童虐待への対応」の部会に分かれて行う講義・演習と、「健康教育の指導者として」の講義・演習を行います。