健康教育研修 2日目

本日から明日にかけては、「保健教育の在り方」、「学校保健マネジメント」、「保健管理の在り方」の3部会に分かれて、班別に指導案を作成する演習を行います。 「保健教育の在り方」の部会で、「現代的な疾病の予防」をテーマに指導案を作成している班に感想を伺いました。 「健康教育に関して授業を行う際、いかに生徒たちを面白いと思わせ、疑問を持てるような積極的な態度にさせるかが課題でした。そのため、演習前の講義で、東海大学の岡崎講師より紹介のあった目的意識を持つところから実行するまでの『つかむ、さぐる、見つける、決める』というプロセスを経る授業の展開例が、非常に参考になりました。講師が紹介した展開をもとに授業づくりをすれば、段階を踏んで生徒の意識に訴えかけることができそうです。ぜひ実践してみたい、とは思っていますが、現在は教育センターに勤務しており直接生徒たちに試みることはできませんので、地域の教員の皆さんへ今回学んだことをしっかりと伝えつないでいきたいです。」 「そろそろ自分も中堅教員と呼ばれるキャリアに差し掛かってきたため、気持ちを新たに、意欲を持って取り組んでいこうと本研修を受講しています。本日の講義や演習でのグループの皆さんの意見を聴いて、これまで自分が行ってきた授業がやりっぱなしだったなと反省しています。今後は、生徒たちが自分で考えたことをもとに、実際の行動へ移してもらい評価するところまで見据えて授業を行っていきたいです。」 「現在養護教諭として勤務している学校では、肥満の生徒が多く在籍しています。肥満は生活習慣病につながることにもなるので、なんとか解消につなげられるようないい方法を探していました。今日の研修で、肥満の生徒が増えているのは、生活習慣病になるかもしれないという実感が薄く、まだまだ遠い存在としか捉えられていないことが一因だということが改めてわかりました。これからは、どうしたら生活習慣病を身近に感じてもらえるのか、工夫して指導を行っていきたいです。例えば、大腸がんの患者数は、昔は多くなかったのですが最近多くなっています。これは、和食を食べる機会が少なくなっていることやジャンクフードがより身近になっていることなど食べ物に関する原因が考えられます。このことを、グラフやデータを提示することにより生徒たちに自ら考えさせることで、より自分事として危機意識を持ってもらえるようにしていきたいです。」 9月21日は、引き続き部会別に指導案づくりの演習を行った後、全体で感染症対策にかかる講義・演習を行います。 ※写真=受講者の所属元である福井県の越前ガニをイメージしています