中堅教員研修 13日目

本日は、文部科学省から助言講師を招いて終日、「スクール・コンプライアンス」の演習・協議を行いました。 受講者のみなさんに、本日の演習・協議の感想を伺いました。 「学校の法的性格や学校と教育委員会の関係等について意見交換を行いました。各自治体の状況や対処の仕方を知ることができて、勉強になりました。また、学校現場における細かな事案について、助言講師の先生から最新の情報を交えて回答していただきました。例えば、教職員の指導にあたる際に、校長先生はどの程度まで職務命令を発することができるのか、というような校長の権限に関する質問には、法規上の根拠を示しながら説明いただき、より理解が深まりました。また、コミュニティ・スクールの各自治体の実施状況についても教えていただき、とても参考になりました。」 「演習では、服務・懲戒処分に関すること、信用失墜行為、生徒への権限やPTA会費に関わることなどについて協議しました。中でも、自分の中で曖昧な解釈であったPTA会費に関して、法的根拠に基づく明確な回答をいただけてとても有意義でした。PTA会費や学校経費といった子供に還元する経費に関して、『PTAの観点から子供に還元できるもの』、『学校の観点から子供に還元できるもの』と、それぞれを分けて考えることが大切であることを理解しました。」 「学校の管理運営等において、曖昧であった部分が見えてきました。PTA会費の使い道、学校全般に関する経費の動き、校長の権限の中の校務分掌に関するお話などを聴くことができて、とても参考になりました。助言講師の先生が『保護者等へ丁寧な説明が必要』とおっしゃっていましたが、説明する際に法的根拠に基づいて説明することで説得力をもち、保護者にも伝わりやすいということが理解できました。保護者対応において信頼関係が前提にあることが望ましいと思っています。担任を持っていると、子供が教師と保護者のパイプ役を担ってくれて信頼関係を得ることができますが、担任を離れ、管理職等の立場から保護者に説明をする場合など、信頼関係を得た上で説明するのが難しい場面もあるかと思います。そうした状況で、保護者の立場に立って真摯に対応し、さらに法的根拠に基づく論理的な説明を行うことが有効であると感じました。改めて法は、子供や教職員を守るためのものであると認識しました。」 24日も引き続き、「スクール・コンプライアンス」の演習・協議を行います。