中堅教員研修 2日目

8月7日より、「教職員等中央研修 第3回中堅教員研修」が始まりました。本研修には中学校の教諭を中心とした204名の受講者が集まっており、3週間の研修に臨みます。 本日の午前は学習院女子大学の大桃敏行教授による講義「地方教育行財政制度」、午後は明星大学の樋口修資教授による講義「教育法規Ⅰ」を行いました。 受講者のみなさんに本日の講義の感想を伺いました。 「教育に関する制度について、これまでざっくりとしか理解できていませんでしたが、午前の講義を聴いて自分の中で形になった気がします。今回、私たち教職員は制度に守られていることを実感するとともに、学校経費の国庫負担制度や地域ごとの地方交付税交付金の垂直的格差、学校運営協議会の設置などについてわかりやすく説明していただき、現行制度の課題も明確になりました。学校運営協議会については、自分の所属する学校でも設置はしていますが、学校評議員制度をスライドさせただけのような状況で、うまく機能していません。学校に帰ったら、自分が中心になって協議会の活発な活動を促していければと思っています。」 「午前の講義の中で紹介された“塀のない学校”をはじめとした海外の取組が非常に参考になりました。地域の実態や日本の特性、学校の土壌にあわせて弾力的に、革新的な取組として取り入れていきたいと思います。」 「午前・午後をとおして、講師の先生方の静かな語り口から熱意がじわじわと感じられる講義でした。学校の教育活動と教育法規や制度は縁遠いものと考えがちですが、講師のお話から法規や制度上の裏づけを、教育活動の具体例をもとに理解することができ、法規は私たちのことを包み守ってくれる、まさに「最中」のようなものだと実感しました。特に午前の講義で、「コミュニティ・スクールは平等性と専門性のバランスが大事だ」とおっしゃられたことに、自身の学校の教職員が制度に順応できていない現状を重ね合わせて、とても共感することができました。」 「午後の講師がおっしゃっていた「教育課程は2階建てのバス」ということばが印象に残っています。1階部分が学習指導要領で、その上の2階部分に地域や学校の特色をいかした創意工夫を重ねます。地域や学校の特色をいかした自身の学校ならではの教育課程をつくっていきたいと思います。」 9日は、一日「教育法規Ⅱ」を行います。