中堅教員研修 9日目

本日は午前に、富谷市立東向陽台小学校の麻生川敦校長による講義「あの日学校でおきたこと」を行い、東日本大震災による被害から、学校の備えと災害時の対応について考えました。続いて午後に、大阪市立大空小学校の木村泰子 元校長による講義「ミドルリーダーの役割」を行いました。 受講者のみなさんに本日の講義の感想を伺いました。 「災害への備えとして、地域を巻き込んで想定を考えることの大切さを教えていただきました。自校は山の斜面に面しており、土砂崩れが起きたときにどう対応すべきか、お話を聴きながら改めて考えました。コミュニティ・スクールの協議会で、地域を巻き込んだ防災計画について話合いたいと思います。」 「いくら想定をしていても想定外のことが起こる可能性があることを改めて認識しました。そのような状況の中で、大切なのは職員の団結と保護者や地域の方々との連携であると思います。保護者の方々には日ごろから、子供たちと一緒に防災への取組に協力をいただいています。例えば、年度初めの授業参観日を保護者と子供が一緒に登校するようにし、通学路の危険箇所を確認したり、登下校途中に地震等が起きたとき、ここまで来ていたら学校へ避難する、この地点であれば家へ戻るといった確認事項を決めたりしています。災害が起きるのは、子供たちが学校にいるときばかりとは限りません。保護者や地域の方々と防災計画や災害時の対応を共有するための活動を行っていきたいと思います。」 「木村講師の子供一人ひとりを大切にする姿に深い愛情を感じました。また、『子供は幸せになるために学校に来ている』という言葉に共感を覚え、学校は一人ひとり大切な子供を預かっているということを再確認しました。子供一人ひとりに寄り添い、その存在を大切にしていきたいと思います。 新任の頃を思い出し、子供たちを大切にするという原点に戻ることができてありがたかったです。」 28日は、効果的なリスク・マネジメントの知見・実践力の習得を目指し、講義・演習を行います。