中堅教員研修 7日目

本日は午前に、新潟大学の長澤正樹教授による講義「特別支援教育の充実」、午後に、秋田公立美術大学の毛内嘉威教授による講義・演習「道徳教育のマネジメント」を行いました。 受講者のみなさんに本日の講義・演習の感想を伺いました。 「『特別支援』というと、どうしてもLDやADHDの子に目がいきがちですが、例えば外国籍の子や貧困など様々な家庭事情がある子、LGBTの子など、特別な支援を必要とする子供は広範囲で存在しているということを、改めて認識しました。また『障害のない子どもと、同じスタートラインに立つための支援』としての『合理的配慮』の重要性を知りました。例えば点字や手話通訳、車いすなどが合理的配慮に当たります。その中で、スマートフォンで撮影した範囲の文字を認識し、音声化してくれる『読み上げソフト』というものに可能性を感じました。外国籍の子はもちろん、読み書きが苦手な子にも活用することで、理解を促すことができると思いました。」 「私の学級にも特別な支援を要する児童がいます。その児童や学級に対し、どういう支援を行うのが適切か、具体的にイメージしながら講義を受けることができました。例えばその児童が席を立ち歩いたり、暴れたりしてしまった時に、それ以外の児童にどう声を掛けるのが適切なのか。私はこれまで何となく手探りで声を掛けていましたが、『自分の学習に集中できて偉いね』と、あくまで自分の課題に取り組むことの重要性を伝えるのが大切だとわかりました。また、その児童に自己評価を促すために、私はこれまで独自の『チェックシート』を作っていましたが、例えば『わたしがすること』と『おぼえること』を分けて、めあてカードを作るなど、項目の作り方を具体的に知ることができて勉強になりました。」 「午後の演習では、道徳の全体計画の見直しを行いました。活動を行う中で、内容としてきちんと意識化できていた項目と、見落としていた項目を知ることができました。例えば私たちの作った計画では、『子どもの実態と課題』『保護者や地域の願い』『教師の願い』などの項目は取り入れていたのですが、『道徳推進教員の役割』や『法規』に関する部分は、取り入れていませんでした。何が必要で、何が不足していたかを明確にすることができ、とても勉強になりました。自分の学校に戻ったら、早速全体計画の見直しに着手したいと思います。」 26日は、「生徒指導」と「コーチング」についての講義・演習を行います。