タイ王国コーンケン大と連携協力実施

教職員支援機構(NITS)とタイ王国コーンケン大学の教員研究開発センター(IRDTP:Institute of Reserch and Development in Teaching Profession for ASEAN)は、昨年8月に連携協力協定を締結し、タイや周辺のCLMV諸国(カンボジア、ミャンマー、ラオス、ベトナム)の教職員の資質向上を目指し、連携協力していくこととしています。 その取り組みの一環として、7月3日にコーンケン市で開催されたタイ東北部の教育指導主事を対象としたIRDTP主催の研修会において、NITSから髙口努理事が挨拶を述べるとともに、百合田真樹人上席フェローが様々な統計を活用し、国際的動向や日本の置かれている状況、教員養成改革の必要性、その中で求められる当機構のミッション、さらにはタイ国の教育課題等について講義を行いました。日本の教育改革への取り組みが、タイの教育における課題解決の一助となることを期待し、今後も研修会等への協力を継続することとしています。 また、研修会後にはマイトリー・インプラシタIRDTPセンター長/コーンケン大学教育学部教授ほか関係者と今後の具体的な連携方策に関する話し合いが行われ、NITSに新たに設置した調査研究部門とIRDTPとの共同研究プロジェクトの実施や、タイと日本の専門家等の交流等についても提案がされました。 本年5月には松野文部科学大臣とタイのティラキアット教育大臣が会談され、基礎教育分野における協力等に合意されましたが、NITSにおいても教職員への総合的支援を行う中核拠点として国の動向を踏まえつつ、国内外の教職員の資質向上を目指し、積極的に協力していきたいと考えています。