人権教育研修 2日目

本日は、午前に宝塚大学看護学部の日高庸晴教授による講義「学校で配慮と支援が必要なLGBTの子どもたち」及び、元大阪市立大空小学校校長の木村泰子氏による講義・課題協議「みんながつくるみんなの学校」、午後には「人権教育推進上の課題と改善策等について」と題し事例発表・協議・演習を行いました。 本日の研修の感想を受講者に伺いました。 「これからは、LGBTの生徒が「いるかどうか」というよりも「いるかもしれない」ということを念頭に置いておくことが大切になるんだということを学びました。それとともに、今後LGBTの生徒に接する場合はマニュアルどおりに対応するのではなく、多様なケースを想定した上で、本人や家族の想いを第一にできるような心構えをしていたいと思います。」 「みんなの学校のムービーを観て、涙が出てきました。困り感のある生徒に対して、担任のみならず他のクラスの担任から校長まで沢山のスタッフが、それぞれのタイミングで声掛けをしており、校長のすごいリーダーシップのもと、ベテラン教員と若手教員がお互い助け合っている点や、子供を第一に意見交換をできる環境がすごいなと感動しました。なんといっても、子供たちの成長する姿を見られるということは、教師冥利につきます。どうしても風習や周囲の価値観など教員本位の考え方にとらわれてしまいがちですが、そのようなものにとらわれることなく初心に戻って、広い視野で子供たちを見ていきたいと思います。」 「午後の事例発表では、発表者の人権に関する活動一つひとつについて丁寧にお話しいただきました。生徒の良いところを見つける“あったかハート”という取組や、視覚にうったえかけるような“人権の花”という取組など、あったかい学校をつくろうとする活動が印象に残りました。私たちは行政機関に勤めているため、このような取組をいかに地域の学校に伝えていくか、環境や地域に合わせた方法を考えていきたいと思います。」 「午後の演習では、どうしたら効果的な人権教育の指導ができるか、現場の環境や教員のことを考えながらグループの皆さんと話し合いました。課題が多く先が見えない状況ではありますが、全国から集まった受講者の皆さんから、水俣病やハンセン病に関するものなどの地域の課題に特化した新鮮な取組を伺いながら、より良い指導方法についてグループでつめていきたいと思っています。」 13日は、「学校における人権教育の改善・充実について」と題し、一日演習を行います。