中堅教員研修 初日

高等学校、特別支援学校等の教諭ら92人が参加する「教職員等中央研修 第1回中堅教員研修」が本日開講しました。 本研修は6月9日までの3週間、マネジメント概論、カリキュラム・マネジメント、ヒューマンリソース・マネジメント、スクール・コンプライアンス、教育課題マネジメントについての研修をとおして、学校経営力向上のための高度で専門的な知識等を習得していただき、各地域の中核となる中堅教員として活躍していただくことを目的としています。 本日は、開講式に続いて、文部科学省初等中等教育局 教職員課の佐藤光次郎課長による講義「教育改革の動向について」、午後は、九州大学大学院の元兼正浩教授の講義「学校ビジョンと戦略」を行いました。 受講者のみなさんに本日の講義の感想を伺いました。 「『教育改革の動向について』の講義では、我々中堅層が求められている役割について理解が深まりました。本校では校内研修において、先輩教員と若手教員が組んで、指導方法を学び合ったり、指導上の悩みを話し合ったりするメンター制度を取り入れています。これらの研修が指導の改善や意欲の面で好影響が出ている、という現状を学び、本校の取組への後ろ盾を得た思いで、さらに意欲がわきました。校内研修へのニーズが高い一方、多忙が原因で参加が難しい現状もありますので、本校でも多忙問題の解消や研修に取組むための枠組みづくりをもう一度検討したいです」 「学校経営に関しては、考えを『見せる化』『見える化』することが大切であると改めて認識しました。ビジョンやミッション、意見を相手に伝え、共通の理解で進めるためには、言葉だけに頼るのではなく、表情をうまく使って表現力豊かに伝えたり、先生方の意向をまとめる調整力を発揮したりする、『非認知能力』を身につけることが重要です。また、見えない部分である経験値や考え方をビジョンに取り入れることも心掛けていきたいです」 「『学校ビジョンと戦略』の演習で、“の”の字を探すゲームを行いました。グループごとに役割分担を決めて“の”の字を探すのですが、最終的に“の”の数が合わない、という結果になりました。つまり、伝え方や役割分担がうまくいっていないということです。現場でも在り得ることだと思いました。意識を変えていくことが大切であると感じました」 「ビジョンを遂行する際に、反対意見の教職員を校長の立場から説得するという演習を行いました。各々の功績を認めながらも、ビジョンに沿って動いてもらうために、どう伝えればよいか―、とても悩みました。共通理解のもと進めていくために、否定しないことや道筋立てて進めることの大切さを認識しました。校長の立場を体験してみて、とても勉強になりました」 23日は、教育法規について理解を深めます。