いじめの問題研修 4日目

本日は、午前に鳴門教育大学大学院・阪根健二教授による講義・協議「ネットいじめの未然防止及び解決に向けた指導と対応」、午後には日本社会福祉会・愛沢隆一副会長による講義・協議「いじめの問題に関する保護者との連携、信頼関係構築の在り方」を行いました。 受講者に、本日の研修を受けての感想を伺いました。 「阪根教授の講義では、これまでの豊富な経験から実態をもとにお話をいただき、うまく問題を解決に導く手順やノウハウを伺うことができ、現場で磨いた感覚は鋭いと感じました。現在私は行政機関に所属しているので、今日学んだことをもとに、各学校がしっかりと機能できるようアドバイスやサポートをしていければと思っています。」 「保護者と話し合う際に、どのような順序をふんで説明するのか、順番が重要になってくるということをあらためて実感しました」 「すべてのいじめの問題に関して、いかに素早く「やばい!まずい!」という状況を察知できるか、感性を磨くことが重要だと講師もおっしゃっていました。現実にそういう場面に直面してからでは遅いので、日頃から勉強しておくことが重要です」 「午後の講義では、保護者の置かれている状況や心情をこまかくキャッチすることで、結果が全然違うとことに気づきました。「この人に相談して大丈夫か」と不安でいっぱい、なのか「この人は大丈夫だろう」と安心してもらえるのか、初期対応でのこちらに対する保護者の印象は、こちらの対応の仕方によって変わって来ます。保護者の立場にたって考え、かける言葉や迎える姿勢が変わると、出発点でリスクを減らすことができます。学校全体での組織対応はもちろんですが、保護者に対する姿勢も大事だということを学ぶことができました。」 「問題が発生した場合に保護者と話し合いを持つ場合、保護者側はどうしても感情的になりがちだと思います。演習では、保護者の立場と学校の立場にわかれてシミュレーションを行いました。その中で特に印象的だったセリフが「お子様はどういう気持ちでいますかね?」です。当事者は子供なので、子供に寄り添って保護者との関係性をうまく築けていけたらいいのかなと感じました。」 本研修も、残すところあと1日となりました。明日は「いじめの問題に関するマネジメントの推進」および「いじめの問題に関する研修の企画・運営・評価」を行います。