教職員等中央研修 第4回副校長・教頭等研修スタート

教職員等中央研修 第4回副校長・教頭等研修が本日開講し、小・中・高校・特別支援学校等の管理職の先生方、教育委員会の指導主事等176名が当センター講堂に会しました。 当研修は、各地域で中核となって活躍する管理職の育成を目的としています。研修では、マネジメント概論、カリキュラム・マネジメント、ヒューマンリソース・マネジメント、スクールコンプライアンス、教育課題マネジメントに関する講義をとおして、専門的な知識等を修得し、実践的かつ総合的な学校経営力を高めます。 また、宿泊型の研修であるため、各都道府県から参加された先生方とのネットワークを構築できるという利点も備えています。 初日となる本日は、開講式の後、文部科学省初等中等教育局・矢野和彦財務課長による講義「新しい時代の教育」が行われました。 続いて午後は、宮城教育大学教職大学院の本図愛実教授から「学校ビジョンと戦略」をテーマに講義が行われ、「学校の力を高める」ために管理職・リーダーに求められる資質や能力等について理解を深めました。 初日を終えた受講者のみなさんに、本日の講義の感想を伺いました。 「文科省の矢野課長から、自分たちが直面する教育の最新情報を聞くことができて、有益でした。管理職として頭を悩ませているのが“超過勤務”に関してです。いかにして業務効率を上げるかという課題に対し、イギリスを例に挙げて、仕事を切り上げるのか、それとも従来の方針を引き継ぐのか……。回答は、その両方をバランス良く選択して取り組んでいくというものでした。その方針が自分の意見と合致し、また文科省の方向性を知ることができて安心しました。学習指導要領に関する内容では、アクティブ・ラーニングの指導法について、「こう教えればいいのか」という発見もありました」 「特別支援を専門としておりますが、通級指導教室に対する教職員定数の件など、文科省が特支の分野についても思案し、力を入れていることがわかり、心強く感じました。また、子供の貧困問題には改めてショックを受けましたが、「だからこそ、頑張らなければ」という思いが湧いてきました。」 「午後の講義の演習では、各自が持ち寄った事例を出し合い、グループ協議をしました。具体的には、教育委員会から教職員の出退時刻を把握し報告するよう指示があったが、把握作業のために更に仕事が増えるという状況を生み出した、といった事例について話し合いました。教育委員会から降りてきた指示や仕事をそのまま下ろすのではなく、自分が納得した上で下ろしていくことが大切であると思いました。」 また、当研修への抱負もお聞きしました。 「教頭職5年目で、精通したように感じることもありますが、まだまだ足りない部分もあります。教頭としてのスタンス、業務内容、法的根拠に基づいた教育活動などに課題があると感じています。この機会に貪欲に吸収したいと思います」 「管理職として課題に挙げられる“教職員の多忙化”について、教職員の適切な配置や職務内容の改善等、マネジメントに関するヒントをいただいて、県に持ち帰りたいです」 2週間の研修がいよいよスタートしました。体調を崩しやすい時期ですので、体調管理には十分にご留意いただき、充実した研修期間を過ごしていただければ幸いです。