健康教育に関する推進体制の構築

今日から全4日間の「健康教育指導者養成研修(第2回)」がスタートしました。本研修は、多様化・深刻化している健康課題を解決するため、都道府県における健康教育に関する推進体制の構築や、学校における健康教育に関する指導の充実に必要な知識を習得し、学校や地域において研修のマネジメントを推進する指導者を養成することを目的として行います。 全体での講義・演習のほか、第2・3日目の2日間は、テーマ別に3つの部会にわかれて、それぞれのテーマについて集中的に深めていけるカリキュラムとなっています。 本日は、午前にオリエンテーションと開講式の後、文部科学省の森健康教育調査官による講義「健康教育の充実の在り方及び研修の進め方」および岩﨑同調査官による講義「保健管理の在り方」を行い、午後は東海大学岡﨑教授による講義「保健教育の在り方」、日本女子体育大学の畑教授および鹿児島市教育委員会の竹下主幹による講義「学校保健マネジメント」、あさかホスピタル本間児童精神科医による講義「学校における子供の心のケア」の5つの講義を行いました。初日の研修を終えて、受講者の皆さんに本研修で特に学びたいことや初日を終えての感想を伺いました。 「文部科学省の調査官の講義を聴いて、これから先の健康教育の動向を詳しく知ることができました。初めて知ること、学校に戻ったらすぐに地元の教員の皆さんへ伝達したいことばかりでした。私の学校は講師や初任者の教員が多いので、健康観察や健康相談について基本的な内容を伝達する必要があります。部会別の研修でそのような基本的な知識を確認したいと思い、参加しました。」 「受講が決まるまで教員研修センターの存在は知らず、茨城県にも数回しか来たことがなかったので不安でしたが、実際に来てみると研修室や宿泊室など環境が整っていて安心しました。私はこれまで、自分から主体的に何かをする場面がほとんどなかったので、2日目の部会テーマである「学校保健マネジメント」は苦手に感じます。しかし、この受講をきっかけに、学校全体をスムーズに動かせる方法を学びたいと思います。」 「私は第1回で発表者として参加したので、本研修が2回目。今回は受講者としての参加となります。前回、自分が発表者としてお話ししたことが自分の学校でなかなか継続して実施できていないのが現状なので、受講者として新たな気持ちで部会別研修に参加することで、継続して実施できるような手立てを学びたいと考えています。ちなみに私の所属では、生活習慣病等の病気を防ぐための自己決定ができるよう特別活動でどのように指導するかが課題です。」 「本間児童精神科医による講義は、時間を忘れて聴き入ってしまいました。児童生徒のメンタルヘルスの必要性については、これまでなんとなく認知していましたが、話を聴くことで改めて理論的、体系的に整理することができたように思います。また、子供たちの方が私たち教員を鋭くよく見ているという点について、確かにそういう場面もあるかもしれないなと、新たな視点から見ることもできました。今後は1人でなく組織全体で伴走者のように辛抱強く子供たちに寄り添っていきたいです。」 明日と明後日は、3部会にわかれて講義・演習を行います。