中堅教員研修(6日目)

第4回中堅教員研修は2週目に入り、受講者のみなさんの表情には、真摯さの中にも柔らかさが見てとれるようになりました。昨日の午前中は、「キャリア教育」をテーマに、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本の中許善弘特別顧問から講義をいただきました。 受講者のみなさんから、「“人は消費者であり、生産者である”というフレーズに新たな「気付き」を得ることができました。これまで、人は消費者である、という一方向からの視点でしか見えていなかったので、人間の存在そのものが何かを生み出しているという発想に驚きを覚えました。そして、その生産と消費のサイクルによって、人との関わりが生まれ、社会が作られていくという根本的な仕組みについて、改めて関心を持ちました」といった声が聞かれました。 続いて午後は、「音楽座ミュージカル」の方々を講師に招き、「コミュニケーション力」をテーマに講義・演習が実施されました。 講座では、歌唱や場面設定を施した学校評議委員会の実演等のワークショップが繰り広げられ、会場に一体感が生まれました。 受講者のみなさんから本日の講義の感想をうかがいました。 「最初は少し恥ずかしさがありましたが、徐々に引き込まれていき、心が開放されるのを感じました。ペアやグループでのワークショップは、気持ちが通じて意見も言いやすくなるため、学級活動においても有効な演習形式だと思いました。ぜひ、活用してみたいです」 「子供たちはもちろん、教員のコミュニケーションが必要であると感じています。最初にペアやグループで一歩踏み込んだアイスブレイクを行い、後半の演習につなげていくという講義の構成が素晴らしく、お互いの関係を上手く作れた上で行う演習はとても実になります。このような研修を教員研修に取り入れたいと思いました。初対面でこれだけ打ち解けられるのだから、顔見知り同士であればまた違う効果が期待できるのではないでしょうか」 体験的な演習をとおして、コミュニケーション力、引いては人間力とは何か、を体感的に学ぶ機会となりました。 受講者のみなさん、お疲れ様でした。