NITSニュース第49号 平成30年7月13日

キャリア教育の一層の充実のために

筑波大学 教授 藤田晃之

何よりもまず、先週の西日本豪雨に見舞われた地域にお住まいの皆様に、心からお見舞いを申し上げます。7月2日から6日まで富山市で開催された「キャリア教育指導者養成研修(第1回)」にご参加下さいました先生方の中にも、交通機関の運行見合わせなどでご帰宅の際にご苦労をされた方々が多かったのではないかと存じます。

今回の豪雨により被害を受けた地域にお勤めの先生方は、様々なご苦労が続くことと拝察いたしますが、ご自身の体調を崩されませんよう、くれぐれもご自愛ください。

さて今回は、「キャリア教育指導者養成研修(第1回)」にご参加くださった先生方、9月10日からの第2回研修にご参加を予定される先生方はもちろん、NITSニュースをお読みの全ての皆様に向けて、キャリア教育の更なる充実のためのヒントとなる情報満載のサイト等をご紹介したいと思います。

“定番中の定番”とも言える重要な指導資料が掲載されています。まずは「キャリア教育の手引き」をお使いのパソコンやタブレットなどにダウンロードされることをお薦めします。このページの右側に掲載されるリンクボタンをクリックして、「キャリア教育に関する答申、報告、会議」のページを開き、そこに掲載される中央教育審議会答申(2011年11月)もダウンロードしておくと、基本情報は万全と言えるでしょう。

上掲の文部科学省によるページは、しばらく情報の更新がなされていない点が“玉に瑕”です。そこを補って余りあるのがこのページでしょう。現時点において、既に今年5月に取りまとめられたリーフレットも掲載されており、「キャリア教育指導者養成研修(第1回)」にご参加の皆様がお持ち帰りになった分厚い『「キャリア教育」資料集 研究・報告書・手引編』も1冊丸ごとダウンロード可能です。現在掲載されているのは旧年度版ですが、今後、最新版にアップデートされるはずです。

小学校におけるキャリア教育に特化したサイトですが、このページをスクロールダウンして表示される「全国都道府県作成資料リンク」は全ての先生方にお薦めです。各自治体が作成した創意ある指導資料などを閲覧できる貴重な情報源といえるでしょう。小学校の先生方は、当該NPO法人作成のキャリア教育情報誌『つ・な・ぐ』からも様々な実践のヒントを得ていただけると思います。

高校のキャリア教育専門誌として知られる『キャリアガイダンス』ですが、同誌に掲載された実践事例を検索・閲覧できます。また、リンクをたどることによって、同誌の最新号やバックナンバーも閲覧が可能です。

宣伝めいてしまうのですが、私の手作りサイトを最後にご紹介します。キャリア教育に関する折々の話題を紹介する「キャリア教育よもやま話」は、現在「第38話 大学入学共通テストの方向性が示すもの(2018年7月8日)」まで全文公開中です。また、NITSのサイトで公開されている動画「キャリア教育の実践:校内研修シリーズ No.41(担当:藤田晃之)」へのリンクボタンも設けておきました。ご活用いただけましたら幸甚です。